2020年07月31日

医者屋の四方山話:ひとつの島にひとりの医者

 我が国にはいくつ島があるかご存知ですか? 一説によると6800余りあるといわれています。しかし、かの有名な宮城県の松島でさえも、つい最近までいくつ島があるかわからなかったというくらいですから、本当の所は定かではありません。もちろん“島”というものをどう定義するかによって、その数字が変化することはいうまでもありません。
 ここに319という数字があります。これは、ご存知「離島振興法」「小笠原諸島振興開発特別措置法」「奄美群島振興開発特別措置法」「沖縄振興開発特別措置法」の各法に基づき指定されている離島のうち、住民の住居が平成11年4月1日現在の住民基本台帳で確認された島の数で、我が国にはいくつ島があるかという疑問に対するひとつの答えといえます。そして、面白いことにこの数は徐々に少なくなっています。といいますのも、もちろん島がなくなっているからではなく、島に橋が架かると指定が解除になるという事情によるものです。
 なぜこんな話を始めたかというと、今回は私の勤務している島を含めて、意外と知っているようで知られていない、離島の医療ということについて少し知識を持っていただきたいと思ったからなのです。
 さて、これら319の島には現在81万人余りが住んでいますが、ご多分に漏れず過疎化・高齢化は急速に進んでおり、昭和30年から40年の間に人口は半減していますし、老年人口割合の平均は25%を上回っています。
 さらに、島といっても大小さまざまで、人口ひとつとってみても最低は一人から最高は7万人以上まで千差万別であり、そこでの医療事情は大きく異なります。
 そこで、島のことを事細かに調べあげてある離島統計年報(1999年度版)というものを引っぱり出してきて、病院・診療所の有無と医師数をもとにして島の医療資源がどうなっているのかを調べてみました。結果、病院がある島は全体のわずかに9%にすぎませんでしたが、そこに住んでいる人口は59万人余りで全体の72%を占めている一方で、常勤の医者がいない島の割合がなんと55%もあるのには驚かされました。そして、私と同じように、ひとつの島に常勤の医者がひとりしかいないという、ある意味では「離島の医療」を典型的、あるいは象徴的に表している島の数は89で全体の28%を占め、その人口は最低は70人余り、最高は4千人余りで、平均は948人でした。
 そして、このようなひとつの島に常勤の医者がひとりしかいないところの医療事情はどうなっているのかと思い、これらの島で働いている医者にお願いしてアンケート調査を行ってみました。アンケートの内容としては、まず島での医療で一番問題になる救急をとりあげ、救急搬送時間について「最も多く送る病院までの最短搬送時間は何分ですか?」という質問をしてみたところ、80%が30分以上かかっており、さらに2時間以上かかると答えたのがなんと10%もありました。この数字と対比するものとして、救急車による収容所要時間(救急事故の覚知から医療機関等に収容するまでに要した時間)の全国集計をみてみると70%が30分以内であることから、いかに島からの搬送に時間がかかるかという事がわかっていただけると思います。さらに、島での搬送手段としては漁船、海上タクシーといった民間の交通手段が約半数を占めていました。ほとんどを公的交通機関である救急車が占める本土とは大きくことなり、民間が主要な手段である場合、費用の負担をどうするのか、救急時迅速に対応ができるか否か、搬送中に診療手段がとれるかどうかといった問題もあることがわかりました。そして、「この一年間に荒天のために救急搬送ができなかった経験があったか?」という質問に対して、23%の医者がそのような経験をしていました。さらに驚くことに、荒天で搬送ができなかったために患者さんが死亡してしまったというのが一例ありました。詳しい事情は調べられませんでしたが、治療方法がわかっていても島ではできない、そして、治療ができる病院へは荒天のために送ることはできない。住民、家族はもちろんの事ですが、我々医者にとってもこんな辛いことはありません。なにはともあれ、どこかとは道で繋がっている本土と異なり、海という圧倒的な力でもって本土と隔絶された離島医療の厳しさを表す最も過酷な出来事であり、未だもって解決することのできない最も大きな問題点であることは確かです。
 また、少し視点を変えて介護保険についても質問してみました。ご存知のように介護保険には大きく分けて訪問、通所、入所のサービスがありますが、島の中で受けられるのは訪問に関するサービスが50%以上、通所に関するサービスが30%、入所に関するサービスが10%でしかありませんでした。この中で最も問題なのは通所に関するサービスで、島の中で受けられないということは、本土で受けるしか方法はなく、交通機関の便数や時間、乗り降りの困難さ等から考えると、事実上サービスを受けるには著しい困難が伴うといわざるを得ません。
 このように、今回アンケート調査をしてみて、改めて小さな島の厳しさというのを再認識することができました。
 ただ、これらの問題があるといって嘆いているだけでなく、小さいが故の利点を生かして、それぞれの島の特徴をもとに創意と工夫をもって対処していかなければいけないと思っています。そして、なにか拝借できる知恵がありましたら、是非お貸し下さい。よろしくお願いいたします。(2001年記)
名称未設定.jpeg20年前の話ではあるのですが、

posted by M.OKUNO at 18:36| Comment(0) | 医者屋

2020年07月29日

墓守君

しばらくお目にかかっていませんでしたが、今月はいました墓守君。
父と母の眠る墓を守ってくれています。
何年も(何十年も?)前から見かけるのですから、きっと何代にも(何十代にも)わたってその役割を果たしてくれているのでしょう。
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名称未設定.jpegありがとう。
posted by M.OKUNO at 21:26| Comment(0) | 医者屋

2020年07月27日

近くのサファリ

雨もそうですが、あっという間に大きくなっていく雑草もうっとうしいですなあ。
家の近くで、もうじき宅地となろうとしている元畑の中にいました。
色々とご意見もあると思いますが、多分キリンです。
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posted by M.OKUNO at 19:19| Comment(0) | 医者屋

2020年07月25日

どうも

どうも真っ只中のようです。読み込み - 1 / 1.jpeg
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posted by M.OKUNO at 08:46| Comment(0) | 医者屋

2020年07月22日

昔食べたぞこんな菓子・の今:マコロン

「マカロン」ではありませんよ!「マコロン」です。
語彙が少ないのでこう言うしかありません「うまいなあ」
この「マコロン」を製造している会社では、これまた懐かしい「動物ヨーチ」も作っているとのことですが、私もカミサマも小さい時の評価がイマイチなので、今回のシリーズの選からはもれました。
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466kcal/100g 埼玉県志木市 志村菓生堂
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posted by M.OKUNO at 17:00| Comment(0) | 医者屋